木

 

船釣りで錘(オモリ)には気をつけて

 

1983年頃の話 出船前の船上、右舷トモ寄りでキス釣りの仕度をしていると

胴の間の釣り人2人が話をしながら、その1人がおもむろに、錘の付いたキ

仕掛けを投げた。向かいにも船宿があり釣り客が乗船している。少し後ろ

水面を狙ったのだろうが天秤に付いた錘は座席後ろの壁伝いに私の左腕に

触。本人達はそれを見てケラケラと笑っている。私は顔色を変え、腕をさ

りながら『おい、おめーら、人に錘をぶつけといて何が可笑しい』2人とも

妙になる。言葉を続けた『何でこんな狭い所で投げるんだ。頭にでもぶつ

ったらどうする』2人とも事の重大さに気がつき、平謝り、その後は私の

から消えた。こんな例は論外な話ですが、キス釣りではアンダースロー

方へ錘の付いた天秤仕掛けを投げますが、ややもすると放す糸に指が引

っ掛かり真上に錘が行くことがあります。竿先に糸が絡んでいると自分にも

しくは後に錘が行きます。ご注意下さい。それと船釣りで仕掛けを上げた時

の錘の位置を安定した所に収めて置く事。竿を立て船縁の穴にさし錘はぶら

んぶらんで不安定。これも論外で非常に危ない。普通 錘にハリス、鉤が連

動している。よく船縁に錘を置く。錘が海へ もしくは手前へ落ちる。ハリ

スが引っ張られ、それに付いている鉤も勢いよく動く。指に強く刺さる事も

有り危険である。固定出来る位置へ。那珂湊の私の鰈釣りでは天秤に錘50号

を付けている。①餌付け等の短い時間の時は竿を横に置き糸を張らずに船縁

の竿を指す穴に置く、船が揺れても転がらない。②船の移動や食事、トイレ

の時は魚を入れた平らな桶に逃げて飛び出さない様にもう一つ桶を乗せて置

く。その桶の中に錘付き天秤それと仕掛けも一緒に入れて置く。魚を活かし

て置くため循環パイプから海水が流れ足元から外へ、仕掛けのハリも一緒に

外へ流れ出るので桶の中へ入れて置く。もし運悪く鉤を指等に刺してしまっ

たら。鉤の付いたハリスを錘から外す。(錘が動くと吊られてハリスにつな

った鉤も動き鉤が深く刺さってしまう事があるから。気を付けて下さい。

最後にルアー釣りで使われるメタルジグ(錘の役目もする)などでシーバスな

どを掛け掛かり所が悪く取り込みの時にばらすとジグは勢いよく自分に向か

って来る事がある。帽子をかぶったり、サングラス等で目の保護をする等必

要だろう。十分気をつけて下さい。

 

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