書き出し 平成183月吉日

『釣席の優位性についての考察(東京湾編)』

 

私のようなサラリーマンにとっての釣りと言えば週末の土・日を利用して

船に乗る事が多い。また魚はその時期に釣れている旬の物を狙い。当然混み

合う。釣席は船の空いている席にクーラー等を置いて決める船宿が多い。ま

たどうゆうわけか大ドモやミヨシの席からふさがって行く。釣り席の優位性

について考えてみよう。流し釣りでよく『潮先有利』という言葉を耳にする

。釣り人のエサが一番最初に魚に出くわす席(船が流れていく方向の一番最

初の席)がある。それはトモなのかミヨシなのか考えてみよう。船は釣り場

に着くとスパンカーを張って風の吹いてくる方向に向き安定をはかる。

 

書き足し文 平成255月吉日

 

釣席での『潮先』は潮の流れと風向きによって場所が決まる。今回分り易い

様に東京湾に絞って説明します。まず潮が満潮から下げに入って行きます。

東京湾の水が減って行きます。つまり湾奥から湾口を通って太平洋に向って

()が流れて行く。逆に干潮から満潮に向かって行く時は東京湾の水は増え

て行く。つまり太平洋から湾口を通って湾奥の方に潮()が流れて行く。オサ

ライ。満潮→干潮は北→南へ 干潮→満潮は南→北へ潮()が流れる。次に船

は必ず帆を張って風が吹いて来る方向に船の舳先を向け船を安定させる。こ

の両方を合せて考える。例えば北風で満潮から下げに入る時の流れは湾奥か

ら湾口を通って太平洋に潮が流れ、北風の舳先は北に向く、船が流れて行く

方向の一番最初に流れる席は両ドモとなります。応用問題:条件が一緒で風

だけが南西の風の時はそう船の舳先が南西に向きます。船は南に流れます。

船の潮先は左舷ミヨシ側で最悪の席は右舷トモ側になります。これはアバウ

トな目安です。湾口も狭まっており、潮流もそんな単純ではありませんが、

また風の向きも場所によって微妙に変わって来ますのでご注意を。我が家の

トイレは会議室、潮見表入り魚拓カレンダーと関東地図(東京湾入り)が掲げ

てあり、釣行日の天気予報、特に風向きを調べ要もないのに、便器の蓋も開

けずに座り込み潮先予測の席を決める。ここである例外の1例を紹介してお

きます。浦安・吉久でのタコ釣り。潮先は右舷ミヨシと読み何時もより早く

出発したが右舷ミヨシ近辺から席が埋まっている。仕方なく左舷トモ2番目

に入る。今日の私は田舎への土産に何が何でも500g級の真ダコが一杯はほし

い。船はほぼ満席、皆で一斉に小突くも中々乗らずたまにぽつんと乗るだけ、

私にも乗った感触で合せるもズシッと来ない。船全体が不調の様で船長もぼ

やく『たく、2枚潮だよ』私はこれを聞きもしかしてとガゼンやる気になり、

乗りを感じ2手、3手と大きく手繰り合せて乗った。ここでの解説『2枚潮』

とは上の方の潮と下の方の潮が逆方向に流れる。途中の糸がたるむ。出来る

だけ無駄な糸を出さない。1手だけでなく23手と大きく合せると2手目ぐ

らいにやっとズシッと手応えが出る。もう一つには潮先が右舷ミヨシとばかり

に思っていたが、どうも私のいる左舷トモ側の様である。その後私側のみ順調

に乗り続け、船長から今何杯目と聞かれ指4本、その後も乗ると船長がマイク

で『また左舷トモ2番目にきたよ。ハイ5杯目右舷の方から『ウソー』の声ま

だ右舷側は形見ずの人が結構いるようだ。最終的に私が7杯で竿頭、断トツの

成績だった。これは2枚潮のせいで上潮(うわっちお)が予想の逆に流れ私に幸運

の女神がほほ笑んだ例です。

最近では釣席を決めるのに船に乗ってクーラーを置くのではなく。早めに行き

船席の番号札を取る形の船宿が増えてきました。一目で何人来ていてどの席が

埋まりどの席が空いているかが分かって良い事だと思います。

 

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