0を無くす会・応援団 

 団長 木  

 

釣り人の心理状態【東京湾タコ釣り編】

早く釣れた時・遅く釣れた時・私一人取り残された時

 

特に東京湾での潮先優位なタコ釣りを例にとって見ます。昨年の年末、正月

用のタコ釣りが終わり、今シーズン初の夏ダコ釣りが始まる。釣り方はどう

だったか。タコの乗りはどうだったか。30年もやっているのに忘れてしま

う。そして釣りながら感覚がよみがえって来る。釣り客が多いと割り当て量

が減ってしまう気もする。また小突きの名人が隣に座るとタコをみなもって

いかれてしまう気もする。どうしてもタコ釣りではが付きものであり、私

なりたくないし、この随筆を読んで頂いている方で、タコ釣りをする

方ににはなってほしくない。そんな訳で書いてみました。乗船した釣り

客は皆ラバル。表面上は穏やかに談笑しているが、見えない火花がバチバ

チ?釣り場に到着、新場所、まず1番に仕掛けを降ろして小突きたい、大き

く目立つようにはっきりと、そして早くタコを乗せたい。1杯釣れると気持

ちが楽になる。続けて2杯目も釣ってしまうと余裕が出て来る。こうゆう時

の私はいつもその後数が伸びなくなる。安心しきって緊張感が無くなるのだ

ろう。釣り人各自がまず1杯のタコを釣ろうと小突く指先に力が入る。良い

ポイントに入ると潮先の人から1人、2人置きに乗り始める。その時が自分

にも乗る最大の山場、1人が乗せたら必死に丁寧に小突く、船長も釣れる好

ポイントに入ったら再度潮回りして2度3度とラインを多少変えながら流す

はず。ここも釣れるチャンスですよ。バタバタと釣れた時の景色を私は覚

ていた。長い間流した後、船長は潮回りして元の流した位置に戻りまた流し

めた。私は見覚えのある景色の所でまたタコが乗った。他の皆にもバタバ

タと来た。3もまた同じように流し、私はまた乗せる事が出来ました。

不思議なもので片舷だけは良く見え、釣れた人を無意識に確認している。あ

と釣れていない人は○○と○○と私の3人だけといった感じで、1杯を早く

釣りたい。自分に段々とプレッシャーがかかって来る。やっと釣った人を

ると、その開放感か嬉しさのあまりかじょう舌になっている。気がつくと

分が最後になってしまう事もある。風とか潮の流れが変わり、後半に潮先

なる場合も有り、めるのは未だ早い。今までに午前中で午後から乗り

け竿頭になってしまった事もある。ここでにならない為の対策をまとめて

みた(話重複していたらご容赦を)

◎前もって潮先を調べておきなるべく優位な席に座る。『釣席の優位性につ

 いての考察』を参照

◎ポイント移動で新場所に着いたらせめて最初だけは一生懸命に小突く。

 たバタバタと釣れた時には今度は自分の番だとマメに小突く。船長は良く

 釣れた所は潮回りしてまた流す。これも見逃せないチャンス

◎途中から暑さや釣れない為、釣り人の多くが小突きにダレが生じ散漫にな

 る。自分はきちっとメリハリをつけてまめに小突きましょう。

◎合せが甘くてばれた時、もしくは隣がバラシ悔しがっている時、それは私

の物と丁寧にきちっと小突き頂きましょう。すぐ近くのテンヤに乗る事が

よくあります。

◎良く言われる事で①に小突き②に小突き③④が無くて⑤に小突きです。で

 もタコが乗らない時は潮止まりや潮の動きが悪い時で船の移動が遅くタ

 がいない同じ所を小突いている事もある。これが好転して潮の動きが良

 なる事も有り、その時がチャンス。頑張って釣りましょう。

 

タコ釣りでは雲泥の差です。はお金をかけ労力をかけ美味しいタコ

の刺身が食べられない。それとあのわびしさ、30年で若い時ただ1度経験

ました。下船後は誰とも口を聞かず、軽いクーラー、糸巻き、カバンを持

そそくさと帰宅。妻にタコと報告サッサとかたずけをし、ふて寝、妻や

供達にはピリピリした嫌な思いをさせたと反省。

小突いてタコの乗りを感じながら渋糸をしっかり持っての1手、2手、3

手探るズシッと来る重量感。良いですね。帰宅後、そのタコの刺身が実に

味い事。絶品です。自然を相手ですが1杯でもよい、お土産はきっちりと

ち帰る様に頑張りましょう。

 

自己流・私の釣りの考え方 TO P