びん沼川の猫たち
びん沼川の猫たちは『爺々のぶらぶら三歩』の『生きものたち』からこちら
の随筆『少笑発進、吾 徒然なる儘に』釣行記 の写真集に引っ越して来ました 2023年4月9日
左ワンクリックで写真が拡大します。
拡大写真の右上▲印を左クリックでスライドショーになります。
使用カメラ : 液晶デジタル
Canon Pawer Shot SX710HS zoomx30
びん沼川(新河岸放水路)の猫たちのほとんどがさくら耳である。それはTNRを受けた
猫たちである
T:Trap 捕獲する
N:Neuter 不妊手術、去勢手術を受ける
R:Return 元の場所に戻す
この猫たちの表情や仕草が面白くカメラを向けて見ました。
A ボ ス 【チャシロ】Ⅴ右♂(三本木橋北橋下)
ボス 私が付けたあだ名【チャシロ】猫の毛並みでの呼び名 Ⅴ右♂はさくら耳
でⅤカットが右で雄である。表情や仕草が面白く「カシャ」。写真を御覧下さ
い。ここのボスで目ヤニがトレードマーク。クチボソ等の小魚を釣っていると
猫たちが寄って来る。小魚をほおるとボスはその中でも一番早く手で押さえて
捕らえ、周りの猫たちを威嚇して徐にそれを銜え離れた所でムシャムシャと美
味しそうに食べる。
D ハンター【サバシロトビ】Ⅴ左♀(三本木橋北橋下)
ある時ふっと見ると低い姿勢で何かを狙っている様子。間合いを少しずつ詰め
て行き一気に獲物に飛びかかった・・・今回は失敗のようである。またある時
ヘボ釣師が釣り台に跨りヘラブナを掛けた。水面の鉤を外そうとすると私の左
足が重い。そう重いはず私の長靴に乗り魚を狙っている。猫の胴を鉤外し棒で
パンパン。
E 遊び人 【シロ】Ⅴ右♂(三本木橋北橋下)
ヘラブナが釣れずに小魚が多く釣れるヘタッピ釣師の処には小魚欲しさに猫た
ちが我先にと集まって来る。ボスやハンターが素早く釣り人からエサを貰うが
遊び人は小魚を空中でキャッチし損ない、お手玉して水面にポチャリ。その後
を呆然と眺めている。私同様、実にヘタッピで気がつくと私のすぐ側まで来て
待っている。ある時は叢に入り何かを銜えて出て来た。そして放し飼いにしチ
ョッカイを出して遊んでいる。
H 茶 寅 【チャトラ】Ⅴ左♀(対岸トイレ下)
クリームパンのひとかけらをほおるとその私に向かって威嚇をしそしてパンを
頬張る。小魚が釣れた時後ろから『ミャー』と優しい声がする。魚を与えなが
ら後ろを振り返るとこのいかつい顔で声色を使うのにビックリです。
Ⅰ アゴヒゲ【シロクロ】Ⅴ左♀+新入り黒【クロ】Ⅴ無(対岸トイレ下)
アゴが黒いのでアゴヒゲと命名。見れば見るほど面白い顔をしている。又猫の
背伸びを初めてみました。ふてぶてしい新入りの黒(Ⅴ無 不明)も登場です。
J ミャ-オ-【ミケ】Ⅴ左♀(対岸トイレ下)
『ミャ-オ-』振り返り小魚を与える。また小魚が釣れた。『ミャ-オ-』と
催促の声『分かった分かった』『ミャ-オ-ミャ-オ-』『だから分かったっ
てちょっと待ってろ』『ミャ-オ-ミャ-オ-ミャ-オ-』駄々っ子の様な猫
との会話。でも顔はすまし顔でとても信じられない。・・・この猫は賢い。そ
して釣れた小魚の鉤外しに手間取っていたら左肩に重みがそして爪が?そう昨
年の野良猫騒動の犯人『ワッツ』大声を出したら、一瞬ひるんで下がる。でも
諦めずに『ミャ-オ-』。
《 後 書 》
桜満開の2023年3月30日第一カーブ へら鮒釣りの帰り道三本木橋周辺
に立ち寄る。トイレ下から上流に向け釣師が等間隔で竿を出している。三本木
橋の橋下には釣師も猫たちも見かけない。ねぐらも無くなっている。当時の猫
たちの表情や仕草が懐かしく思い出される。