38.びん沼川で釣友N氏との出会い

2015年10月~2021年~

 

釣友N氏とは高校が一緒で同じ生物部に在籍の4人衆の一人で2013年11

月3日の同窓会で懐かしい友たちとの昔話に話が尽きない。N氏が私と同じ釣

りが趣味に驚く。小さい頃から叔父に釣りを教わり学生時代は盛んにへら鮒釣

りもしていたとの事。『今度機会があれば一緒に釣りをしよう』。その後釣行

機会がないままでいたがN氏から手製のハエウキを送ってくれ地元の川でハエ

が良い時は束釣り。だがこの年のハエはどうもかんばしくない様子。『へらは

やるの?びん沼川という関東でも有数の野釣り河川が有るんだけれど』と聞か

れへら釣りで即決です。釣行日は2015年10月24(土)場所は通称広っ

ぱ。N氏と会う前にびん沼川で試し釣りをと10月20日(火)三本木橋トイレ

下で12尺竿を出す。エサはグルテン四季と凄グルの底釣りで昼まで釣ってへ

ら12枚と上出来。その後の24日N氏と『広っぱ』で実釣。積もる話も沢山

ある中で釣りを始めるも時間はアッと言う間に過ぎて行った。釣果は今ひとつ

だったがとても楽しいひと時でした。『広っぱ』の上流に三本木橋がありここ

からはびん沼川とは言わず新河岸川放水路と言う。三本木橋トイレ下へはその

後11月12月と3回釣行しお気に入りの場所となりその後も釣行を重ねへら

鮒釣りの魅力にハマって行った。

子供の頃に父に釣り堀や野釣りで釣り方を教わったが実際へら鮒釣りの事を詳

く分かっていない事に気ずきへら鮒釣りの基本が書かれた書籍等を購入し一

ら勉強を始めた。

翌2016年3月で駐車場警備の仕事を退職し自宅近くでの仕事もわずかで

『自由人』となる。釣りでは『週刊釣りニュースの取材』やこのブログの立ち

上げ等、年内の行動は決まっている。また釣友N氏も土日祝日以外は仕事で頑

張っている。びん沼川の釣りは個々の釣行になってしまう事が多くなりお互の

釣行報告の連絡が多くなる。2016年は三本木橋トイレ下の底釣りから三本

木橋北側橋下で9尺竿でのカッツケ等宙釣りに挑戦し周りの釣師に教わりなが

ら覚える。宙釣りの系統の餌も試行錯誤しながら決まって行った。また橋下

に住み付く野良猫達との出会い。写真集『びん沼川の猫たち』の『野良たち

の表情や仕草が面白い』J.ミャーオー君 参照

ウキの動きは色々な事を教えてくれる。気に入ったヘラウキは2種類の大きさ

を3本ずつ購入し破損したトップは同じ目盛りの物を購入し修理している。浮

力はほぼ変わらず。へら竿もかなり古く安価なカーボン竿『かすみ』9・12

・15尺竿を購入する。その他へらバッグ等も。                     

2017年春先は順調に釣れましたが夏場の宙釣りエサ『カルネバ』の配合に

苦戦。また三本木橋北側に車が駐車出来無なくなり釣友N氏の誘いもあって進

んで新しい釣場として墓場下や水道管、びん沼橋周辺にも釣行。やがて夏から

秋になり宙深から底への釣りで調子を戻して来た。その中で底釣りのスペシャ

リスト釣友のN氏と肩を並べての釣行も多くなり彼から多くの事を学びました

。エサのつけ方や振り込む時の仕掛けの持ち方、魚信の出方による合わせの選

択など、特に底釣りでは私は下鉤トントンや片ズラシまで。彼は必ず上鉤トン

トンから釣り始める。私はウキの止めやサワリ、ナジミ方などに赴きを置き明

確な魚信で合わせ良型のヘラ鮒をねらうタイプ。彼は型にこだわらず小べらや

真鮒も分け隔てなく釣りながら魚との対話、リズムを作って行くのが上手い。

そして入れ食いが長く続き、型もそろって来る。秋口から終盤にかけては特に

ジャミのクチボソや鯉っ子、小鮒(真鮒)の魚信が減りへら鮒の魚信も渋くな

って来る。彼が私の横でウキの動きを見ながら『ほら今のいい魚信、オレなら

合わてせるよ』私にはモゾモゾの大きいやつで気にも止めてなかったがN氏の

中ではウキの動きでこれは合わせるときちっり区分けが出来ていると思われる

。小さくても力強い『クッ』と入る魚信なら合わせているが!必然的に彼は私

の倍以上のヘラ鮒を釣り上げている。彼は後から来て先に釣りを始めている。

当然段取りの良さもあるが彼の釣台は銀閣。すぐ足の位置を決められる。私の

釣台はそういうタイプではない。時間が掛かる。また座った時の安定感も違う

。現場でアドバイスを貰い型式は銀閣のスリム(幅40cmで跨げるし狭いが

胡坐もかける)に決め購入。仕度が少し早くなった。彼はまた釣台の前にピタ

ッと取り付けられるエサ台を作って来てくれた。11月16日はびん沼橋橋下

で新べらを放流。即釣り上げた。

 2018年は3月11日(日)に釣友N氏と『今年もよろしく!』と挨拶を交

わし三本木橋トイレ下で竿を出し4月の乗っ込みも絶好調でトイレ下で竿を出

し続ける。6月からの宙釣りはびん沼橋東側橋下を中心に7月8月9月10月

と数が伸びず釣友N氏と試行錯誤の釣りでした。8月19日のアクシデントは

少し気を緩めたすきに手から竿が勢い良く竿掛けを伝わってスルスルと川面へ

逃げて行き川の中央を行ったり来たりしただ唖然と眺めるだけ。しばらくして

その竿が私の方に向かって来る。橋の上から『もう取れるだろう』対岸にいた

釣師が橋の上から投げ竿で竿を回収してくれた。N氏がその釣師を確認してい

てくれてお礼の挨拶に行くと周りの釣師も皆スピニング竿を持参していた。感

謝です。竿は9尺竿の『月光』その後私も投げ竿を用意し特に大鯉に気をつけ

ている。10月頃になるとびん沼川に沿って業者が土手下の伸びきった雑草を

機械で綺麗に刈り取ってくれる。大変有難い事です。今年のびん沼釣行は40

回でした。

2019年もN氏と肩を並べながら早々から老人福祉センター向いの用水出口

付近の桟橋でタナゴ狙いも含め釣りをする。タナゴは桟橋と岸との間で釣れる

。3月後半には道なりに桜が満開に(斜面には菜の花も)咲き下流の第一カー

ブに沿ってとても綺麗である。その後は第一カーブや第二カーブ周辺でも竿を

出し今年最後はやはり3本木橋トイレ下でびん沼釣行37回でした。

2020年はコロナ過で一次足が遠のく。今年も釣友N氏と肩を並べながらの

釣行でびん沼釣行は21回。途中でN氏から釣り桟橋が全て撤去されたとの連

絡があり驚く。2021年もコロナ過で釣行回数はぐっと減り9回でした。

隣で見ていると今のN氏は宙釣りでも周りの釣師より数型ともに上回って釣っ

ている。N氏からはより多くの事を学んだ(例えば釣行日の風向きによって釣

行場所を決める等)。高校時代の友と年を取ってからも釣友として肩を並べて

釣りが出来る事は幸せだとつくづく思う。感謝!感謝!です。

びん沼川の生態系に触れてみます。

へら鮒・真鮒・大鯉(小鯉)・ニゴイ・ワタカ・ヤマベ(ウグイ)・クチボソ

(モツゴ)・チチブ?・ブラックバス・ライギョ・オカメタナゴ(タイリクバ

ラタナゴ)・カネヒラ・二枚貝・アカミミガメ(ブルーギルやアメリカナマズ

は見かけない)

鳥類は烏・鳩・雀・鵜・青鷺・白鷺・セキレイ?・カワセミ・鴨の仲間(秋~冬)

その他イナゴ・アマガエル等 蛇は見かけていない

『鮒に始まって鮒に終わる』という言葉が有る様に私の釣り人生もへら鮒で始

まりへら鮒で終わると思いますがあと何年釣りが出来るか?健康には十分気を

付けてN氏と肩を並べて少しでも長く釣りが出来ればいいなと思っています。