34.KGさんとの出会い

1995年~2006頃~2017年

 

私がY酸器(医療ガスディーラー)に勤務していた頃、得意先にKGさんがいました。仕事の話をしながら、釣りをする事がわかり、会う度に仕事より釣りの話題が多くなり、今度一緒に釣りに行きましょう。で3カ月が過ぎようとした頃にタイミング良く私がやっていないヒラメの話題になり、竿を貸すからと言う事で外房大原からタイ五目とヒラメへのリレー釣り釣行となる。KGさんは私より少し年上で、釣りに対する自分の確りした型を持っていて私にない大人の雰囲気もある。釣り場も大洗、外川、片貝、大原、江見と広くバラエティーに富んでいる。最初は得意先と言う事も有り接待も視野に入れていたが、きっぱりと断られ、私はほっとした。掛かった費用は各自持ちでその後長い付き合いになって行く。釣り場も私の得意な東京湾の船宿での真子鰈釣り、真子鰈は大洗や那珂湊へも行き狙った。私の会社の釣り会や仕立て船などにも参加してもらい幹事の私を助けてもらう事、数多くあり、とても心強い助っ人でもあった。またKGさん行き付けの船宿にも行き、イサキ、ヤリイカ、花ダイ、鯵、鯖、等豊富な魚達にも恵まれた。それでも全てOKではなかった。私が紫イカ釣りに誘うと『あれはいい』逆に『フグ釣りは面白いよ』と誘われても私は『家ではフグを食べないから』といった具合でしたが兎に角、良く釣りに行きました。私にとってとても気が合う釣友で学んだ事も数多く有りましたが、定年があり、お互いに仕事から離れて行き疎遠になる。年賀状では今度一緒に釣りに行こう。電話番号や週間予定等が書いてあり、電話1本で釣行日が決まるのに、でもなかなか都合がつかない。この文を書きながら、『KGさんご無沙汰です。ところで今イサキが釣れているようですがどうですか・・・』と電話しよう。

 

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