18.那珂湊港でサヨリ釣り

1982年頃の話

 

茨城出張最終日で後は帰るのみ、海が見たくちょっと那珂湊港で様子を見ると漁港入口の堤防際で水面を細長い魚が泳いでいる。鉛筆サイズのサヨリ、ムズムズとして近くの釣具店へ、3mほどの延竿、道糸、シモリウキ3個ヨリモドシ鉤ハリス付き、アミコマセ1kgブロック、同付け餌を購入その他輪ゴム、新聞紙、ビニール袋を貰う。アミコマセを指で摘まんでパラパラ、案の定サヨリが集まってくる。シモリウキは輪ゴムを通して止める。釣り始める。面白い様に釣れる。入れ食いでコマセもたまにパラパラ、サイズは鉛筆サイズばかりで飽きて来たが釣れるのでツイツイ釣り続け切りの良い所で納竿スーツ姿に新聞紙を下に引いて座り釣った魚はビニール袋へ入れている姿は滑稽な姿だったろう。ある時はスーツ姿に革靴で草原の中の川でヘラブナ釣り、この姿もちょっとおかしいよ。夕方直帰で自宅へ妻が『それなーに、何しに行ったの』無言、数を数えたら105匹で《サヨリ束釣り》で満足、その後サヨリを下処理してカラ揚げにして家族で食す。美味でした。

 

前の随筆 /次の随筆 /随筆トップ