木 葉 鰈 信
珍しい釣り物や大釣りの話
☆ 小学生の頃、父と海タナゴ釣りで城ケ島の磯へ足元を見るとトゲトゲした珍
しい○○があちらこちらにいっぱい、今だったら生唾飲みながら持ち帰ると
思いますが当時は全く興味が無かった。それは紫ウニです。
☆ 20代の頃、釣友と海タナゴ釣りで城ケ島の磯へ足元にコマセを撒いていると
魚の群れが入って来て右へ左へと動き回り、釣り上げて見ると真っ黒で鋭い
歯が目立つ20㎝ほどの魚、手に握っていると鱗が落ちる。見た事がないし
ちょっと気持ち悪いが2匹ほど釣りクーラーへ群れはあっと言う間に姿を消
した。帰宅後父に『変な魚が』父は『○○○、深海魚がそんな浅い所にふー
ん、嫌ならその魚俺が食うからな』『どうぞ』その魚の名は黒ムツの若魚で
した。
☆ いつだったか覚えていませんが、千葉方面に釣りの帰り、夢の島周辺の橋の
上から竿を出している。何かと覘いて見るとサビキ釣りで25㎝ほどの○○
○を釣っている。話を聞くと『東京湾に迷い込んできたようだ。下の公園内
では網ですくいバケツ一杯取れた』との事。近くの釣り具店でサビキ仕掛と
アミコマセを購入し仲間に入れてもらい10匹ほど釣って持ち帰った。新鮮
なうちにと刺身で食したが脂が乗っていず。また焼いてもみたがパサパサで
美味くなかった。私にとっては初めて釣った珍魚。その名は《サンマ》でし
た。珍魚だったので魚拓を取っていました。1982年5月4日午後3時で体
長は33㎝もありました。人間の記憶なんていい加減なもんだよなあ
☆ 仲間内だけしか来ない乗合船東雲・『ちどりや』で『今年はなんかマゴチが
良いみたいよ、それも羽田沖で、餌の鯊がいないので出船前に各自用意する
事』羽田空港の拡張工事で近くに新しい砂が多量に入りマゴチが湧いた様?
前もって皆で鯊を沢山釣り、出発と相成りました。羽田空港沖(と言っても
すぐ手前)深さは4mもない。餌の鯊を付けて間もなく、魚信モゾモゾから
コツコツそしてグーンと持ちこまれ合わせと決まったパターンで釣れる。そ
れも6人全員が入れ食い。側を船が通過した時は玉網を出さない。釣れてい
る様子を見せないが皆の合言葉。次回私が休みの時はKちゃんが最高で24
本釣ったとの事、釣れたのも翌週までで、その後は情報が漏れたのか近場の
船が殺到し場荒れしてジエンドでした。
☆ 私の好きな真ダコ釣りこの年は凄く湧いているとの噂が、旧日本鋼管の岸壁
で小突いて直に乗りを感じ合せると可愛いタコでリリース、続けて乗り続け
15匹釣って2匹のみキープ後は小さくてリリース、隣の人が勿体ないと言う
がまだまだ釣れる見たいなので、次が富岡沖?釣り開始の合図があって3
回小突きを入れたらもう乗っている。500g級のまあまあサイズ、周りを見
渡たすとほぼ全員が糸を手繰っているか真タコを取りこんでいる。私のクー
ラにはもう入りきらず。休憩し納竿。帰宅後数えたら25杯でした。束釣り
の方もいた様です。次の週は『ちどりや』で白鱚と思いきやタコ釣りとリレ
ーとの事でテンヤは手に入らないので各自用意との事。自宅のテンヤを余分
に持って行き無い人に分けた。その後も毎週がタコと鱚釣りで茹でたタコを
近所、親戚、会社と配り皆に『店で売っているタコよりずっと美味しい』と
喜ばれたが、妻だけがもう持って来ないでと拒否反応、白鱚のみ持って帰る
事にした。東京湾市原のコンビナートから君津市の岸壁までと色々な所で良
く釣れた。今考えると夢のような話だった。