平成25年2月吉日
木 葉 鰈 信
☆真子鰈の釣り方
【東京湾伊勢浦沖の真子鰈釣りについての私見】
海勇丸の船外機ボートで海苔ひびと海苔ひびの間にイカリを入れて竿を4本
出し船下と投げて大真子鰈を狙う。仕掛けは鉤が、がまかつカレイ専用(赤)
12~13号ケン付き2本鉤、ハリス長3.5号80cmで40cmに枝ス8cm(ハリス
2号では切られる)真子鰈の魚信(アタリ)は潮止まりの前後に多く見られる
(時合)。また1枚釣れた場所は好場所と思って釣れなくても少し粘る。ガラ
がある場所、鬼ヒトデの様な褐色の固いヒトデが釣れる場所も好場所である
(黄色いヒトデはダメ)。フグの猛攻に会った時は場所を移動する。エサが持た
ないから。私のエサ付けについては岩イソメを1cm付けこき上げ、青イソメを
7~8cmの2、3匹房掛けに付けている。岩イソメの臭いが大真子鰈を呼び寄
せていると思う。聞いた時の魚信の出方は『コツコツ』『クウンクウン』や
モタレ『チィッチィッ』等で明確に『コンコン』はフグ、魚信が小さくても
魚の大きさには比例しない。また慌ててビックリ合せをしない。魚信が出た
処から20~30cm送込み、もう一度、聞き魚信を確認しながら合わせる。(
十分飲みこませてから魚をかける)重要な事は合せた後リールを巻きながら
竿を水平に戻して行く事(糸を弛ませない)。ボートでは特に水面に来たと
きの最後のひとのしに十分注意。平均サイズは30cm級でターゲットは40cm
以上、私の最大の目標値は50cmにおいている。
常磐の真子鰈釣り
【那珂湊 つれたか丸の真子鰈釣りについての私見】
常磐沖は東京湾に比べて波が大きい。なるべく風の弱い凪ぎの日を選ぶ事。
此方の釣り方はオモリ40~50号の1本竿での小突き釣り、先ず大切なのは小
突く時、底を離れてはいけない。波で船体が上がったり下がったり上下する。
竿先を上下させて底に一定に保ちながら竿を下げたまま小突き、その後ゆっ
くりと聞き上げながら魚信の確認をする。小さな魚信があったらいったん止
め直ぐ魚信があるのを確認しながらゆっくり聞き上げて行きながら合わせを
入れる。合せた後リールを巻きながら水平まで竿を戻して行く(糸を弛ませ
ないことが大切)。竿を同じリズムで小突いている時に違った違和感のある動
きが竿先から伝わってくる時は魚が餌を食った知らせで期待を持って聞き合
わせられる。初期の時期は鰈が餌をしゃぶって中々ハリ掛かりしないので、
青イソメの長さを短くして房掛けにすること。また波が高かったり、潮が早
い時も多いので、キス天秤の下の仕掛けはハリス3.5号120cmの3本鉤、枝
ス10cmとし、枝スとハリス接合部の上側2箇所に2Bのオモリを付け仕掛け
をはわせるようにしている。私の私見ですが石鰈は小突きを大きく取った方が
よく魚信出る。上の鉤に掛かるので上の鉤の間隔は天秤から20~30cmでも
良く掛かるが真子鰈はソフトな小突きが良い(オモリを底にゴンゴン響くよ
うに小突いてはいけない。オモリが寝たり起きたりする小突きやオモリをギ
リギリ浮かせて砂ぼこりを上げるイメージの小突き)小突きで餌の付いた
鉤も動いて誘いになっているとおもうが、利口な大真子鰈は警戒心が強く外
側でじっと餌を眺めている気がする。大型は一番下の鉤によく来る気がする。
また岩イソメは1cmほどを青イソメの前に付けこき上げている。臭いが大真
子鰈に有効と考えている。大型鰈は3.5号のハリスでも切られるので注意!
【鉤ハズシ棒】
以前飲まれた石鰈の鉤を鉤ハズシではずすと何時もハリスが切れていた。
今は鉤ハズシ棒を使って簡単に鉤がはずれハリスも切れなくなった。
【常磐沖で釣れる鰈の種類】
マコガレイ・石ガレイ(石と言われる部分が臭いので取った方が良い)・ムシ
ガレイ(干物が美味い)・ナメタガレイ・真ガレイ
◎鰈釣りでの私見『源氏と平家』
鰈を武士に例えると真子鰈は平家、石ガレイは源氏のような気がする。釣り
方も石ガレイは小突きを大きく激しくし、天秤下のハリス長も短くしても上
の短ハリスに食いつく。魚信もハッキリと判りハリ掛かりした後も激しく抵
抗する。一方真子鰈はハリスを長く取りガン玉をかまして底に沈め小突きは
ソフトにし三本目の鉤は動かさないイメージで大真子鰈がじっと見つめてい
る気がする。小突いた後に聞くと小さな魚信で聞き上げて来ると魚信が大き
くなる。ハリ掛かりした後は品のある重厚な引きで道糸が泳ぐ方向に動いて
行く。
◎ハリはずし棒
石ガレイ等にハリを呑まれた時市販のハリはずしでは時間がかかりハリスに
もキズもつく。ハリはずし棒は簡単にはずせる。
【使い方】
棒の先を口から入れエラブタから出す。手の中に棒とハリスを一緒に握る鰈
を吊るす様に垂直に棒を下げ右または左に2~3回廻すとハリが木に巻きつい
て簡単に外れる。一度お試しあれ